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【辻調おいしいレシピ・Pick UP! 食材編】第8回 親子の物語(ショウガ)

辻調おいしいレシピ・Pick UP!

2020.10.28




●本日のレシピ
蜜汁紫姜鶏(広東料理ならではの味「鶏のハチミツ生姜煮」)


ショウガは地下の茎(根茎)が肥大したもので、栽培の方法はジャガイモと似ています。
種しょうが(親ショウガ)を植え付けると、そこから新しいショウガが成長していきます。
これが新生姜で、ハウスで栽培されたものは初夏から店頭に並びます。
このハウスで栽培されるものは、新生姜として出荷するための物です。
露地栽培されるものは秋に収穫し、しばらく寝かして(保存して)から順次出荷されていきます。
これが一般に売られている根ショウガです。
収穫の際、種ショウガ(親ショウガ)も一緒に掘り起こされる訳ですが、これも商品として利用されます。
ジャガイモの種芋はしぼんだりして2次利用はできませんが、親ショウガは病気にならない限り、そのままの形で残ります。(写真左下が親ショウガ)
ショウガは親の栄養を使って大きくなるわけではないのです。
ショウガは親孝行!!


(おまけ)
パイナップル、パパイヤなどは含まれているタンパク質を分解する酵素(パパイン、ブロメライン)の働きで肉を柔らかくすることが知られています。
ショウガにもタンパク質を分解する酵素(ジンギパイン)が含まれており、タンパク質を凝固させます。
「ショウガ牛乳プリン」は、この酵素を利用したデザートです。

生姜風味の牛乳プリン


担当者情報

このコラムの担当者
企画部 藤井嘉人